"してあげる"

昔はしてあげる、とか可哀想、という言い方がとても嫌だった

上から目線みたいに見えたからだったと思う

 

だけど、自分が病気になったり、子供が生まれて1人でそれまでみたいにできない状態になった時に、

してあげる、とか、それじゃあなたが可哀想じゃない、といか言われて、なんとなくほっとしたときがあった

変な話、それまでの私は、素直に誰にかになにかを"してもらう"こととか、人に頼ることができなかったんだなと気がついた

 

してあげる、というのは上から目線ととる人もいるのだろうけれど、任せてよ、とか守ってあげる、というニュアンスもあるんだろうな、と思う

 

そんな状態にあった私も、いつまでも、してもらってばかりではない。

だけど、してあげる、という言葉がだんだん抵抗がなくなってきたころには

つまりそれは、上から目線で見られてきたことの傷口をくすぐるワードだったのかもしれないなと思うようになって、

文脈によっては、子どもから大人まで、けっこう優しくフェアに使われるものだったんだな、と考えるようになった

 

だから、今はそんなに嫌いな言葉じゃない。

 

だけど、昔の私みたいにそれで傷つく人もいるかもしれないから、気をつけて使わないといけないワードなのかな、とも思う。